2018年6月24日 (日)

逆転ユーモア短編集-24- 動かぬが花

 なにをやっても上手(うま)くいかないときがある。八方(はっぽう)塞(ふさ)がり、手止(てど)まり、打つ手なし・・などと言われる状態だ。こういうときは、しよう! と杭(くい)を出しても、目に見えない何ものかの力で打たれる ━ 出る杭は打たれる ━ 状態に陥(おちい)るだけだから無駄である。ここは逆転の発想で、ジィ~~っと動かずに冷静に考え、慌(あわ)てず騒(さわ)がず、間違いがない実現可能な[先を見定める]という方策がいい。
 夕方の閉店間近い、とある店先である。一人の客がゆったりと店に入ろうとしたとき、バタバタと息を切らせ、後ろから近づく男が声をかけた。
「やあ、物安(ものやす)さん! あなたは、いいですねっ!」
「ああ! これは高値(たかね)さんじゃないですかっ! お久しぶりです。で、いいとは?」
「いやぁ~、あなたはいつも落ち着いておられ、慌てられたところを見たことがない・・ってことですよ」
「ははは…そんな訳がない。早く動いていいことがあった試(ため)しがないからです。いわば、諦(あきら)めの境地(きょうち)で、動かぬが花・・を決め込んでるだけです」
「なんだ、そういうことでしたか。ははは…私はてっきり、そういう方だと思ってたもので…」
「ははは…何が起ころうと動じない、そんな性格ならいいんでしょうが…」
 二人が、[動かぬが花]問答を続けている内に店は閉店のシャッターを下ろし始めた。そこは急いで動かないと、[動かぬが花]では買物ができない

        
                   完

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2018年6月23日 (土)

逆転ユーモア短編集-23- ズンべラボン

 ズンべラボンとは、のっぺらぽうと訳せる関西方言[播磨弁]で、なにもない・・ことを意味する。
 戸坂(とさか)と口橋(くちばし)が、コケコッコ~! と、ニワトリ問答をしている。
「最近、どないでおます?」
「これは口橋はん! さっぱりで、あきまへん。ズンペラボンだす」
「そないなことは、あらしまへんやろ? あんたとこは、ぎょうさん儲(もう)けたとゆう話でしたで」
「ははは…そんなこと、ありまっかいな。誰が言いましたんや? ズンペラボンはズンペラボンですがな」
「さよか…。まあ、あんさんが、そこまで言わはるんなら、そうなんでっしゃろがな…」
「信じとくれまっか?」
「ほら、まあな…。ほやけど、ズンペラボンちゅうのも、ええもんだっせ。悪いことおません! 逆転して、よ~う考えて、おみやす。そない大したことない儲け掴(つか)んでも、中途半端だけどす。返ってズンペラボンの方が、出直しやすい・・というもんでっせ」
「ほんなぁ~! 人ごとや思うて、よう言わはりますわ、ははは…。そやけど、話してたら、なんか元気出てきましたわ、おおきに」
「ほら、よかった! 頑張っとくれやっしゃ。ほな、このへんで…」
 慰めた口橋ではあったが、口橋の店は三日後に不渡りを出し、ズンペラボンになった。一方の戸坂は口橋に慰められ、店はその勢いを取り戻(もど)した。ズンペラボンは逆転させる言い方なのかも知れない。

        
                   完

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2018年6月22日 (金)

逆転ユーモア短編集-22- 断線

 外からは別に異常がない一本のコ-ドなのだが、どういう訳か通電しない。大皺(おおしわ)は、んっ? と、その電線をシゲシゲと上から下、斜(なな)めと眺(なが)め透(す)かした。だがやはり、どこにも異常があるようには見えない。
「妙だ…」
 大皺は首を捻(ひね)りながら、ついでに回した。少し肩が凝(こ)っていたこともある。そして、しばらくして小さく呟(つぶや)いた。
「これは断線だな…」
 二年ばかり前、同じ症状で通電しなくなったのを調べたところ、首尾よくコ-ドに歪(いびつ)な曲がりがあったため断線部分が分かり、ハンダ付けで修理したコ-ドだった。そのとき、すでに同等品を電気店へ注文したあとだったから、慌(あわ)ててキャンセルの電話をかけた経緯(いきさつ)があった。しばらくは何事もなく使えていたのだが、2年ばかり経った今、また同じ症状が出たのである。だが、今度は人工樹脂被膜のため断線部分が判明せず、プッツンと断線する諦(あきら)めの発想となってしまった。^^ 大皺は腕組みをして考えた。逆転して考えれば、このコ-ドの寿命は、すでに2年前に終わっていたのかも知れない…と。だとすれば、2年以上も長く使えたのだから御(おん)の字(じ)ではないか…と、また思えたのである。そう思うと、大皺の断線した発想は、ふたたび繋(つな)がり、ポッ! と灯(あか)りを点(とも)した。

                            完

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2018年6月21日 (木)

逆転ユーモア短編集-21- 食わずと食えず

 食えず・・の状況を分析すれば、病状で医学的な症状や経済上に問題がある場合となる。一方、食わず・・というのは、個人の意思によるものだから、いささか横柄(おうへい)で上から目線の個人的な考えだ。こういう横柄な人は、いつの間にか、食えず、この場合の食えずは経済的に食えない状況なのだが、そちらへ変化しやすい。世の中を生きる上で横柄な性格の持ち主は、高い確率で逆転して損をすることが多い。それだけならまだしも、相手がそれによって損害を蒙(こうむ)るようなことがあると、恨みを買って生命の危機に晒(さら)されることだってあるのだ。逆に、食えずの人の場合、病気は別として、苦労した分、人間的に完成されるし、人生が好転する因にもなるから、食える・・へと変化しやすい。
「ダメでしたね、平坂さん!」
「ははは…もう馴れてますよ、山本さん! 私の人生、ずっと食えませんでしたから…」
「今度こそ! と期待しておったんで残念です…」
「ははは…いいんです。ダメだった分、いいこともありましたから」
「ええっ! それは、どうしてです?」
 山本は身を乗り出し、耳を欹(そばだ)てた。
「同情していただいた方から、以上の応援のカンパや品物が送られてきましたから。有り難いことに、なんとか食えるようにはなりました」
「それは、よかった! ところで、奥歯(おくば)さんが大変なことだそうですな」
「ええ、私も人から聞きました。あの実業家が食えなくなるとは…」
「そうらしいですな。あっても横柄に粗食は食わなかった人ですが、食えない状況になられるとは…」
「逆転です。いけません、いけません」
「あの方は…」
 平坂は楊枝(ようじ)で口をシーハーシーハーと言わせながら、モノの挟(はさ)まったような言い方をした。
「なんです?」
「いや、なんでもありません…」
  食わず・・が、食えず・・に逆転することはあるようだ。

          
                   完

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2018年6月20日 (水)

逆転ユーモア短編集-20- 暑くもなく寒くもなく

 人とは勝手なもので、夏の猛暑が続けば、深深と降り積もる極寒(ごくかん)の雪を恋しく思い、凍(こお)りつくような寒さの日々が続けば、燦燦(さんさん)と降り注(そそ)ぐ真夏の烈日が逆転して懐かしくなる・・といった誠に勝手な生き物なのである。暑くもなく寒くもなく・・といった頃合いの気候は、恰(あたか)も、いい湯加減に浸(つ)かる浴槽の気分にも似ている。
「ああ…いい湯加減ですなぁ~」
 湯気(ゆげ)が霧のように漂(ただよ)う禿乃湯(はげのゆ)の浴槽である。この銭湯の歴史は古く、江戸初期の寛永年間にはすでに創業されていたというから、ダジャレでいう驚き、桃の木、山椒(さんしょ)の木である。
「そうですなあ~。これくらいが調度、いいんですよっ!」
「そうそう! 熱めのお湯を売り物にしている隣町の鬘湯(かつらゆ)、アレはいけません!」
「はいはい! アレはいけません! 熱中症になります」
「んっ? まあ、熱中症にはならんでしょうが、浸かり心地は大事です。ははは…」
「ははは…。それにしても夏から冬が近くなりましたな…」
「そうそう! 秋が短い。冬から夏も早くなりましたよ」
「ですなっ! 暑くもなく寒くもなく・・この湯のように長く浸かれないと…」
 二人の顔は、長湯で茹蛸(ゆでだこ)のように赤くなっていた。適度がこの世には大事だということだろうか

        
                   完

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2018年6月19日 (火)

逆転ユーモア短編集-19- 人生

 人生は人それぞれで、どの人生を例にとってみても、どれ一つとして同じ人生はない。加えて、いい人生だ…と思った途端、逆転の憂(う)き目に合い、散々なラストとなる場合だってある。このように、人生は死ぬ間際まで分からない、大ドンデン返しを秘めた長編ドラマともいえる。
「鋤川(すきかわ)さんは、いいですよ。あなたは飛ぶ鳥を落とす勢いなんですから・・」
「そう言う鍬野(くわの)さんだって」
「いやいや、私は落ちた鳥が慌(あわ)てて飛び去るような男ですから」
「ははは…上手(うま)いこと言われますなぁ~」
 そんな二人だったが、数年後の出会いは惨(みじ)めだった。
「鋤川さんじゃ?」
「いや、誰かの間違いでしょう。私はそういうもんじゃ」
「いいえ、あなたは鋤川さんだ! 間違いないっ!」
「ああ! あなたは鍬野さん!」
 二人はホームレスが屯(たむろ)する廃校となった校舎の片隅でダンポールを敷き、座っていた。二人の人生は逆転したのである。襤褸(ぼろ)に身を纏(まと)い、二人は寂(さび)しげに笑った。
「落ちましたな、お互いに…」
「そうですな…。それじゃ、お元気で」
「はあ、あなたも…」
 二人は罰(ばつ)悪く分かれ、また、十数年の歳月が過ぎ去っていった。次に二人が出会ったのは、大物の経営者達が集(つど)うパーティ会場だった。
「おっ! これは、鋤川さんっ!」
「おお、鍬野さんでしたか」
 二人はカクテル・グラスを軽く合わせ、乾杯した。
 「ほっほっほっ… お互い、また飛びましたなっ!」
「よかったよかった! あなたも飛びましたか?!」 
 二人の人生はドロ~ンと回転して、再逆転したのである。この先、二人がどういう結末を迎えるかは分からないが、人生には逆転が付きもの・・とは言えそうだ。

        
                   完

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2018年6月18日 (月)

逆転ユーモア短編集-18- 機械と人

 機械は作業を効率よく進めるのに役立つから便利だが、一度(ひとたび)トラブルを起こすと厄介(やっかい)なことになる。機械がなく人手間(ひとでま)だけだった頃と今とを比較すれば、文明進歩により機械も進歩している。確かに便利になり続けてはいるが、その半面、複雑化した機械は故障も多くなり、頼(たよ)り過ぎると、逆転して難儀(なんぎ)なことになる。修理部品や技術で再使用できる内はいいのだが、できなくなれば、粗大ゴミとなり、お終いだ。
「ははは…私はもう終わりましたよ。早川さんはまだでしたか?」
 耕運機を弄(いじ)くる早川の後ろ姿に、遅海(おそみ)は笑顔で声をかけた。
「妙だなぁ~。こんなはずじゃなかった…」
 二人が任(まか)された除草面積は、ほぼ同じ広さだったが、除草作業をする方法に二人の違いがあった。早川は耕運機を走らせて一挙に土ごと草を撹拌(かくはん)しようとしていた。ところが一方の遅海は、草刈鎌で地道に一本一本、草を掘り起こしてはポリ袋づめにしていたのである。誰の目にも当然、早川が先に済ませ、食堂へ入るだろう・・と思えた。が、しかしである。耕運機が俄(にわ)かに動かなくなり、事態は逆転した。故障の原因が分からず、早川はアチラコチラと弄くる他(ほか)はなかった。その間にも、少しずつだったが遅海は除草を終えていった。そしてついに全作業を終え、遅海は手を洗ったあと、耕運機を弄くる早川のうしろ姿に、ひと声かけた・・と、話はこうなる。
「そいじゃ、お先に…」
「はあ…」
 早川は恨(うら)めしげに立ち去る遅海を見送る他はなかった。
 機械と人は[ウサギとカメ]の童話のように、逆転するところが似ていなくもない

        
                   完

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2018年6月17日 (日)

逆転ユーモア短編集-17- お偉(えら)いさん

 とある会社の会合が大会議室で開かれていた。出席者は幹部、平たく言えば、管理職の面々? だ。部長、[部長補佐]、[部長代理]、副部長、[副部長補佐]、[副部長代理]、課長、課長補佐、課長代理、副課長、[副課長補佐]、[副課長代理]・・と、実にややこしい多数の面々が一堂に会している。因(ちな)みに付け加えておくが、[]の職は、この会社独自の役職であり、一般的な民間会社では、こういった職階が少ないか、あるいは皆無であることを付け加えさせていただきたい。さらに、この会社の特徴としては、平社員がおらず、全員が管理職・・といった傍目(はため)から見れば一風、変わった会社であることも加えたい。
 田畑が広がる中、ひと筋の道路を走る車がプレーキをかけて止まった。車を降り、道を訊(たず)ねた男に、畑を耕(たがや)していた隣町(となりまち)の農夫が手を止め、答えた。
「ああ! あのお偉(えら)いさんの会社ですか? それでしたら、この道を20分ばかり走られれば、否応(いやおう)なく見えてきますから…」
「お偉いさんの会社?」
「ええ、ここいらの者(もん)は皆(みな)がそう言(ゆ)うとりますだ。なにせ、お偉方ばかりで、社員が一人もおりゃ~せんですから…」
「ほお~! そうなんですか?」
 別会社の重役である肩凝(かたこり)は、この日、新しい契約を締結すべく車でやってきたのだが、土地勘がまったくなかったせいで道に迷い、農作業をしていた男に訊ねたのである。
「大丈夫なのかな…」
「何(なん)がですか?」
「いや、なんでもありません…」
 肩凝は一瞬、怪(あや)しげな会社に思え、契約を躊躇(ためら)う言葉を発したが、農夫に訊(き)かれ、すぐ全否定した。
 肩凝が農夫に言われたとおり車を走らせていると、確かに前方に会社が見えてきた。肩凝は車を降りると会社のエントランスへ入っていった。エントランス受付係の席には、妙なことに受付嬢ではなく、初老の男が座っていた。
「いらっしゃいませ! 肩凝さんでいらっしゃいますね?」
「ああ、そうですが…」
 肩凝は訝(いぶか)しげに、そう答えた。
「私、部長代理兼受付係をしております揉首(もみくび)と申します」
 揉首は背広の内ポケットに収納した名刺を徐(おもむろ)に取り出すと、肩凝に手渡しながらそう告げた。
「部長代理兼受付係の揉首さん?」
「はい! 当会社では逆転の発想で管理職、平社員の格差がございません」
「? …どういうことでしょう?」
「ですから、そういうことでございます。私どもの会社では格差がございません」
 揉首は自慢げに言い切った。
「ほお…」
「すべての社員が管理職でございまして、社員でもありますから、一人で二役(ふたやく)以上を熟(こな)しておる・・といったようなことで…」
「なるほど…」
 肩凝は、そういう逆転の発想もありか…と朧(おぼろ)げに思うでなく思った。
 これからの時代、こういう逆転した発想のお偉いさんの会社も、経営面では必要なのかも知れない。

       
                   完

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2018年6月16日 (土)

逆転ユーモア短編集-16- なにがなんでも…

 一つのことに意固地(いこじ)となり、なにがなんでも…と焦(あせ)って重く考えると、首尾(しゅび)よくコトが運ばなくなることが多い。こういうときは、思考を逆転して一服の茶を啜(すす)る・・などといった心に落ち着き、ゆとりをもたせてからふたたび始めると、スゥ~~っとコトが終わってしまうものだ。
「樋代床(ひよとこ)さん、そう目くじらを立てられず、明日にされればいかがですか?」
 昼過ぎから始めた数値合わせの作業が思うに任(まか)せず、樋代床は意固地になっていた。それを見かねた新入社員で後輩の尾多福(おたふく)が声をかけたのだ。
「いや! これだけはやってしまうよっ!」
 分担した尾多福の方は疾(と)うに終わり、帰り支度(じたく)を始めていた。課長以下、課員もすべて帰り、営業課内には二人以外、誰も残っていなかった。樋代床からすれば、新入社員に先を越され、面目(めんもく)丸つぶれといったところだ。それに尾多福の言葉は嫌味に聞こえなくもない。ここは、なにがなんでも…やってしまわねば格好がつかなかった。
「じゃあ! 僕はお先に失礼しますっ!」
「ああ、お疲れっ! ご苦労さん!」
 笑顔でそう返したものの、樋代床の内心は腹立たしく震(ふる)えていた。その腹立たしさは尾多福にではなく、不甲斐(ふがい)ない自分に対しての憤(いきど)りだったのである。
「さっき買った缶コーヒー、置いときますねっ。じゃ!」
 尾多は福格好よく去っていった。デスク上に置かれた一本の缶コーヒー。それに目を留(と)め、樋代床は、まっ! 飲んでからにするか…と、ひと息入れることにした。急いでも合わないものは合わない・・という諦(あきら)めの心と、ここは気分も新(あら)たに…と思えたからだ。この逆転の発想が、僅(わず)か十数分後には数時間かかっても合わなかった計算をピタリ! と合わせたのだから不思議といえば不思議だった。
 まあ、なにがなんでも…と力んで重くならず、人生は軽くいくと上手(うま)くいくようだ。^

       
                   完

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2018年6月15日 (金)

逆転ユーモア短編集-15- 逆転の逆転

 マイナス×マイナス=プラス・・とは、誰が決めたのかは知らないが、三次元空間に生きる私達人間の世で罷(まか)り通る常識的な数式である。これをフツゥ~~の出来事で例(たと)えるなら、嘘(うそ)の嘘は本当ということになる。
 とある国のスパイである者が某国(ぼうこく)の逆スパイだとしよう。
「某国のX情報をスパイして欲しい」
 スパイ指令は、逆スパイに命じた。逆スパイは内容を某国にすべて齎(もたら)し、漏(も)れることとなる。
「なるほど、とある国はX情報を知りたい訳だな。よし、分かった! ならば、逆のニセY情報をX情報として報告してくれ」
 某国のスパイ指令が逆スパイに逆転した指令を命じることにより、倍以上のダメージをとある国は蒙(こうむ)る・・というような結果となる。要は、逆転の逆転現象である。またスポーツの世界でも見られるように、逆転された野球チームが逆転の逆転で勝利する・・という事例も多々起きるが、こんな変化があるから人の世は面白いのかも知れない。最初から、負ける人生! と決まっていれば、誰も真剣に生きないだろうし、味も素(そ)っ気(け)もなくなる。逆転の逆転はそのままで、裏の裏が表なのは当然だが、宇宙に裏があるのか? ^^ は、知りたいところだ。因(ちな)みに、コンニャクには裏表がない訳だが、天地返ししても同じ・・という、なんとも味気(あじけ)ない物質だ。しかし、柔らかくて変化しない安定感は、何にも変えがたい。それに、寒いときのオデンにも合い、実に美味(おい)しいから、コンニャク好きに逆転の逆転という言葉は似合わず、相応(ふさわ)しくない

         
                   完

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