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2018年6月15日 (金)

逆転ユーモア短編集-15- 逆転の逆転

 マイナス×マイナス=プラス・・とは、誰が決めたのかは知らないが、三次元空間に生きる私達人間の世で罷(まか)り通る常識的な数式である。これをフツゥ~~の出来事で例(たと)えるなら、嘘(うそ)の嘘は本当ということになる。
 とある国のスパイである者が某国(ぼうこく)の逆スパイだとしよう。
「某国のX情報をスパイして欲しい」
 スパイ指令は、逆スパイに命じた。逆スパイは内容を某国にすべて齎(もたら)し、漏(も)れることとなる。
「なるほど、とある国はX情報を知りたい訳だな。よし、分かった! ならば、逆のニセY情報をX情報として報告してくれ」
 某国のスパイ指令が逆スパイに逆転した指令を命じることにより、倍以上のダメージをとある国は蒙(こうむ)る・・というような結果となる。要は、逆転の逆転現象である。またスポーツの世界でも見られるように、逆転された野球チームが逆転の逆転で勝利する・・という事例も多々起きるが、こんな変化があるから人の世は面白いのかも知れない。最初から、負ける人生! と決まっていれば、誰も真剣に生きないだろうし、味も素(そ)っ気(け)もなくなる。逆転の逆転はそのままで、裏の裏が表なのは当然だが、宇宙に裏があるのか? ^^ は、知りたいところだ。因(ちな)みに、コンニャクには裏表がない訳だが、天地返ししても同じ・・という、なんとも味気(あじけ)ない物質だ。しかし、柔らかくて変化しない安定感は、何にも変えがたい。それに、寒いときのオデンにも合い、実に美味(おい)しいから、コンニャク好きに逆転の逆転という言葉は似合わず、相応(ふさわ)しくない

         
                   完

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